こんにちは!
最近ふと思うことがありまして、この業界の仕事を続けてきて早27年!なかなかのベテランになってしまいました(笑)
そんな中、作業をしていてふと初めて間もない頃の材料を思い出してみたときに鈑金修理で使用するパテも随分進化したなと思いました。
若かりし頃に使用していたパテは材質は今と変わらないポリエステルパテではあったものの、乾きが遅かったり、巣穴が多くあいたり、時間が経つと痩せて引けたり、厚付すると湧いたり、硬化不良したりなどなど…。使用するには気をつけないといけない事が多々ありました。
その点、最近では随分改良されて使いやすくなったな~と(笑)
更には、パテの革命が起こって「UVパテ」なるものが登場してきて、実用化されてきています。
UVパテは紫外線を利用して硬化するパテで、硬化速度が非常に速いのが最大の特長です。なんと専用の赤外線照射器を使用すると数十秒~数分で硬化します。この特性により作業時間の短縮が可能になり、特に緊急修理や効率を重視する現場で活用されています。また、温度や湿度の影響を受けにくく、常に安定した仕上がりを提供できる点でも注目されています。
その中で気になった自動車鈑金塗装の作業に欠かせない“パテ”。その誕生から技術の進歩までの歴史を振り返りながら、現代の最新技術についても触れていきたいと思います。
パテの始まり — 必要は発明の母
パテの起源を探ると、初期の自動車が登場した20世紀初頭に遡ります。当時、車体の修理は主に金属板の叩き直しや溶接に頼っていました。しかし、細かな傷や凹みを滑らかに仕上げる技術が必要になり、これがパテの開発へと繋がりました。
初期のパテは石膏や動物性接着剤を原料としたもので、現代の製品と比べると耐久性や作業性に劣っていましたが、鈑金作業の効率化に大きく貢献しました。
化学技術の進化とパテの改良
1950年代に入ると、化学工業の進展によりポリエステル樹脂をベースとしたパテが登場しました。この新しい素材は、それまでの石膏系パテに比べて軽量で硬化時間も短く、耐久性が格段に向上しました。
さらに、1970年代から1980年代にかけて、エポキシ樹脂を使用したパテが開発されました。これにより、金属のみならずプラスチック部品にも対応できるようになり、自動車の修理可能範囲が広がりました。
環境配慮と最新技術
近年では、環境保護の観点から低VOC(揮発性有機化合物)仕様のパテが主流となっています。また、最新のナノテクノロジーを活用したパテは、微細な傷にも対応し、より滑らかな仕上がりを実現します。
さらに、注目されるのがUVパテの登場です。UVパテは紫外線を利用して硬化するため、従来のパテに比べて硬化速度が圧倒的に速いという特長があります。これにより、作業時間の短縮が可能となり、特に緊急を要する修理現場での利用が増えています。また、UVパテは温度や湿度の影響を受けにくいため、一貫した品質を保つことができます。
まとめ
パテの歴史を振り返ると、鈑金塗装の現場がいかに技術革新によって進化してきたかが分かります。初期の石膏パテから現代の高性能な樹脂系パテ、そしてUVパテのような革新的な製品まで、その変遷はまさに自動車業界の成長を象徴するものです。
未来の鈑金塗装技術は、さらに環境に優しく、効率的で高度なものになるでしょう。
そんな最新技術が一同に集まる祭典「第22回 国際オートアフターマーケットEXPO2025」が来月開催されるので、都合が合えば行ってみたいなと考え中です(汗)
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