今回も、このシリーズで行きたいと思います!
教えて!【エアブラシってどんな物?】シリーズ8
今回は、エアブラシで使用するシンナーについて解説してみたいと思います。
塗料の回と同様に、エアブラシ用という使い分けはなく、基本的にはその塗料の種類に合わせて使い分けていきます。
使用するシンナーの種類としては一般的に使用する塗料の薄め液として利用されるのがシンナーです。シンナーは、塗料の粘度を調節し、スプレーガンからスムーズに噴射できるようにする役割を果たします。以下にいくつかの一般的なシンナーについて説明します。
- エナメルシンナー: エナメル塗料を使用する場合には、エナメルシンナーが適しています。エナメルシンナーは、エナメル塗料と相性が良く、塗料を薄めて均一な噴射を実現します。また、塗料の乾燥時間を遅くする効果もあります。
- アクリルシンナー: アクリル塗料を使用する場合には、アクリルシンナーが使用されます。アクリルシンナーは、水ベースの塗料であるアクリル塗料との相性が良く、塗料を適切に薄めることができます。また、クリーニングにも適しています。
- ラッカーシンナー: ラッカー塗料を使用する場合には、ラッカーシンナーが一般的です。ラッカーシンナーは、有機溶剤を含んでおり、ラッカー塗料との相性が良いです。この組み合わせにより、均一な塗布や滑らかな仕上がりを実現できます。
シンナーの選択は、使用する塗料によって異なる場合があります。また、シンナーの使用時には十分な換気を確保し、取扱いの安全性に注意してください。
今回は、自分自身がよく使用するウレタン系の塗料をエアブラシを使って絵を描くのに関して深掘りしていきたいと思います。
ウレタンシンナーとは?
ウレタンシンナーは、ウレタン塗料を薄めたり、塗料の流動性を調節するために使用される溶剤です。ウレタンシンナーは有機溶剤の一種であり、ウレタン塗料との相性が良く、均一な噴射や塗布を可能にします。
ウレタン塗料は通常、高い耐久性と光沢を持つ塗料ですが、粘度が高いためエアブラシでの使用には薄める必要があります。ウレタンシンナーを使用することで、塗料の粘度を調整し、スプレーガンからスムーズに噴射できるようにします。また、ウレタンシンナーはウレタン塗料との相性が良いため、均一な塗布や滑らかな仕上がりを実現することができます。
ウレタンシンナーは一般的に市販されており、専門店やホームセンターで入手することができます。使用する際には、ウレタン塗料のメーカーの指示や推奨薄め比率を参考にしましょう。正しい薄め具合を保つことで、均一な塗布や望む仕上がりを得ることができます。
ただし、ウレタンシンナーは有機溶剤を含んでいるため、使用時には十分な換気を確保し、安全対策を講じることが重要です。また、個人保護具の着用や使用環境の注意も必要です。安全に作業を行いながら、ウレタンシンナーを使って美しい仕上がりを実現しましょう。
【ウレタン塗料のシンナーの種類とエアブラシ使用のアドバイス】
ウレタン塗料は、耐久性が高く美しい仕上がりを実現できる塗料です。エアブラシでウレタン塗料を使用する際には、以下のシンナーの種類とアドバイスに注意しましょう。
- ウレタンシンナー: ウレタン塗料には、専用のウレタンシンナーがあります。このシンナーはウレタン塗料との相性が良く、均一な噴射を実現します。ウレタンシンナーを使うことで塗料の流動性が向上し、滑らかな仕上がりを得ることができます。
- 適切な薄め比率: ウレタン塗料をエアブラシで使用する場合、正しい薄め比率を守ることが重要です。一般的には、ウレタン塗料とシンナーの薄め比率はメーカーの指示に従いましょう。適切な薄め具合を保つことで、均一な塗布が可能になります。
- テストスプレー: ウレタン塗料は、高い耐久性を持つため、誤った塗布が修正困難な場合があります。そのため、塗布する前にテストスプレーを行い、塗料の噴射量やパターン、仕上がりを確認しましょう。テストスプレーによって調整を行うことで、望む結果を得ることができます。
- 十分な換気: ウレタン塗料は揮発性有機化合物(VOC)を含むため、使用時には十分な換気を確保しましょう。室内での使用の場合は、窓を開けたり換気扇を使用したりして、有害な蒸気や臭いの排出を効果的に行いましょう。
ウレタン塗料をエアブラシで使用する際は、適切なウレタンシンナーの選択と正しい薄め比率の確認が重要です。また、安全に作業を行うためには換気を十分に行い、個人保護具を着用することもお忘れなく!
適切な薄め比率とは?
ウレタン塗料の適切な薄め比率は、塗料メーカーや製品によって異なる場合があります。一般的には、ウレタン塗料の容器や取扱説明書に推奨されている薄め比率が記載されていますので、それに従うことが重要です。
薄め比率は、ウレタン塗料とウレタンシンナーの割合を指します。例えば、1:1、2:1、4:1のように表され、ウレタン塗料に対してウレタンシンナーの割合が何倍であるかを示します。具体的な薄め比率は、ウレタン塗料の性質や作業環境によって異なるため、メーカーの指示に従うことが重要です。
薄め比率の適切な調整は、均一な塗布や仕上がりを実現するために重要です。薄め比率が高すぎると、塗料が薄くなりすぎて透明度が低下し、塗膜が弱くなる可能性があります。逆に薄め比率が低すぎると、塗料が固くなりすぎてエアブラシからの噴射が困難になるか、ムラや噴射トラブルが発生する可能性があります。
薄め比率の調整は慎重に行い、初めて使用する場合や新しい塗料を試す場合には、まずは小さなテストスプレーを行って結果を確認しましょう。結果に応じて薄め比率を微調整することができます。
最終的な薄め比率は、希望する塗布の結果や作業環境に合わせて調整する必要があります。メーカーの指示や経験豊富なアーティストからのアドバイスを参考にしながら、最適な薄め比率を見つけてください。
っとま、一般的な事を固めに説明してきましたが、ここらへんで個人的な見解です。シンナーは揮発性のものになりますので、気温などで乾く(揮発する)時間が変わります。
その為、気温に合わせてシンナーも変える必要があります。種類としては、超遅乾、遅乾、標準、速乾、超速乾と5パターンくらいあります。それぞれの塗料メーカーによって気温レンジの範囲が指定されてると思いますので、説明書きを確認して使用してみて下さい。
エアブラシは元々乾きが早いので、自分は1ランク乾きの遅いシンナーを選択することが多いです。大体、気温20度前後で標準シンナーを選択しますが、そんなときは遅乾か、もしくは標準と遅乾のシンナーを半々に混ぜて使ったりします。
選択するシンナーや薄める比率など、その時の気温、使用するハンドピース、口径の大きさなど、色々な環境によって異なりますので、色々試してみて自分にあった調整をすると良いと思います。
塗料に引き続きシンナーも奥が深いですが、エアブラシを使用する上で塗料やシンナーの知識も入れておくと作品の仕上がりにも差が出てくると思いますので、少し頭の片隅に入れておいても良いと思います。また、塗料と同様に、取り扱いには注意が必要です。
- 十分な換気を確保する。
- 火気から遠ざける。
- 密閉容器に保管する。
- 必要な量のみ使用する。
- 個人保護具を着用する。
- 火花や静電気に注意する。
などなど他にも注意する点があると思いますが、色々工夫して気をつけて、エアブラシで描く絵を楽しましょう!
それでは次回は、どんなエアブラシネタでいきましょうかね?
マンツーマンのエアブラシ教室なんかも定期的に出来たらいいなと考えております。
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